実際に転職を成功させたいと思うなら30歳までが勝負である、と言われるのを耳にしたことがあるでしょう。一般にはそう考えられていますが、実際は35歳以上であっても必ずしも不利であるというわけではありません。実は、企業にとって、年齢以上に重視される大切なものがあるからです。
その大切なものとはスキルです。35歳以上で今の会社を退職し、別の会社に就職するためには、幾つかのスキルを磨いておくことが助けになります。
その一つは、自分の考えを簡潔に、また分かりやすく伝えるスキルです。特に、志望する会社に履歴書を送ったり面接を受けたりすることが必要になりますが、その際、自分の志望理由やこれまでやってきた事柄などを相手に分かりやすく表現しなければなりません。仮に、それができないと仕事ができない人と評価されてしまうことがあるため注意しましょう。
また、求められている別のスキルはトーク力でしょう。これは営業に携わる場合はもちろんのこと、営業以外の職種であったとしても必要なスキルと言えます。たとえ事務系の仕事に就く場合であったとしても、電話対応やクレーム処理などの仕事があり、やはりトーク力を必要とするからです。
さらに、自分の意見をしっかり持ち、それをはっきりと伝えるスキルを身につけましょう。特に、35歳以上になっていれば、志望の会社に就職した後、またそこを辞めて別の所へ行くということはますます難しくなってくるものです。それで、面接に合格したいがために自分の意見をはっきり言えず、実際に入社した後になって言っていたことと違うといったクレームをつけられることがないよう、思っていることをはっきり言えるようにしておきましょう。