言語聴覚士とはどんな仕事?具体的な仕事内容や目指し方をご紹介

言語聴覚士とはどんな仕事?具体的な仕事内容や目指し方をご紹介

皆さんは、言語聴覚士という職業を知っていますか?言語聴覚士とは、言葉や音声に関する障がいを持つ人たちに対して、診断や治療、指導や支援を行う専門家のことです。

言語聴覚士と一言でいってもその仕事は多岐に渡り、幅広い場所で活躍できます。この記事では、言語聴覚士の仕事内容や活躍する場所についてご紹介します。

言語聴覚士とは

言語聴覚士とは、言葉や音声に関する障がいを持つ人たちに対して、診断や治療、指導などを行う人のことです。
主な仕事は、発音や喋りがうまくできない方や、聞こえが悪いなどの症状がある方へ向けて、原因の調査や適切な治療法の提案をするなどです。
また、障がいを持つ人たちだけでなく、その家族や周囲の人たちへのサポートも担っています。

言語聴覚士の仕事内容

仕事内容は大きく分けて3つあります。

診断

診断とは、患者さんの話し方や聞き方をチェックしたり、検査器具を使って測定したりして、障がいの原因や程度を調べることです。
例えば、発音がうまくできない患者さんには、「あいうえお」などの発音をしてもらったり、「さしすせそ」などの絵カードを見せて読んでもらったりします。また、聞こえが悪い患者さんには、「ピーピー」という音が聞こえるか確かめたり、「あいうえお」などの音声をヘッドホンで流して聞き取れるか確認したりします。
この診断は、障がいの種類や程度を知る上で、大きな判断材料となります。

治療

患者さんに合わせた治療法を考案し、障がいの改善サポートすることも仕事の一つです。補聴器や人工内耳などの使い方や話し方の指導をすることで、どれほど改善したのかを確認します。

指導・支援

指導・支援とは、障がいを持つ人たちが日常生活や社会生活に適応するためにサポートすることです。指導や支援は、患者さんのニーズや目標に応じて行います。
例えば、話すことが苦手な患者さんに対して自分の気持ちや考えを伝える方法を教えたり、喉が痛くなる患者さんに対して声帯のケアの方法を教えたりします。

言語聴覚士の目指し方

言語聴覚士になるには、国家試験に合格する必要があります。受験するためには、大学や専門学校で養成課程を修了しなければいけません。
言語聴覚士の国家試験受験資格が取得できる専門学校では、言語聴覚士をする上で必要な知識や技術を学べます。例えば、言語学や音声学、聴覚学や発達心理学などの基礎科目や、言語・聴覚障がいなどの臨床科目です。また、実際に病院や学校などで実習を行うため、実践的な訓練ができます。

まとめ

今回は、言語聴覚士の仕事内容と目指し方をお伝えしました。
この仕事は、話すことや聞くことなどの障がいを持っている方を、治療やサポートする仕事です。また、それ以外にも家族に対するケアや社会復帰に向けた支援も行うとてもやりがいのある仕事です。
今回の記事を通して、言語聴覚士の仕事に興味を持った方は、実際に専門学校に通うなどして目指してみてください。

カウンセリングを受けている男性患者